『syamu game:シャムさん復帰について社会福祉士の視点から考察してみた』
コガソーシャルファクトリィ、ソーシャルワーカーの古雅紗那です。
先ほど、伝説系ようつべばーのシャムさんと言う方が、代理の方を通じて復帰について情報を発信されておりました。
出された情報から、様々な事が伺えますので、ソーシャルワーカーの視点から少し考察をしてみました。
・引きこもり支援について。情報の中でも、シャムさんが何らかの支援を受け、事業所の経営であろう喫茶店や作業所等でなんらかの支援プログラムの中で、そういった活動をしている事が伺えます。ツイートを鑑みるに、本人がすでにプログラムを受けており、話が飛躍した形で、自分も将来そういった活動を行いたい・・と言う心境にあるのかもしれません。
通所作業所等の支援プログラムの中で、例えばパン工場やクリーン清掃業、喫茶店で「実習」と言う形で企業や、お抱えの作業場で働いているうちに、その仕事に就きたいと考えることは、利用者さまにとり、良くあることなのです。
この、シャムさん、と言う方が、何らかの障がい、発達障がいをお持ちであり、なんらかのご苦労をされた末、周囲から、そういった施設・プログラムの利用を勧められたと考えることは、自然なことです。発達障害は、知能等に遅れもなく、基本、普通の(普通なんて人はいませんが)人と同じように過ごすことが出来ますが、何らかのこだわりや、強い癖などを持ち、周囲の不理解から、ふとしたことで、社会不適合者のレッテルを張られてしまう事が多々あるのです。
これまでのシャムさんの行動にとり、そういった更生プログラムの利用を勧められたと考えられます。ネット環境や外部との通信の遮断、手持ち金の統制。かなり強めのプログラムと想えます。
ここで、考えたいのは、このプログラムを行っている「施設」なるところなんですけれども、
市町村で相談しますと、公的な、社会福法人格を持つ事業所・包括相談支援センターを紹介してくれ、様々なサービスを受ける事が可能ではありますが。
ここでシャム代理の方のツイートで、寄付を募るようなことを言っています。
法人格をもつ施設の内情として、寄付と言うモノは「寄付制度」にもとづいて、所得税控除の云々と言った小難しい話もあり、個人での、赤い羽根募金感覚で行うものではないのです。ちなみに、第一種社会福祉事業を行っている法人では共同募金を行うことが出来ます。
そういった事情もあり、シャムさんの言う寄付が、気持ち程度のもの・・であるならば良いのですが、どうもニュアンス的に、公的な、法人格をもつところのにおいがしないのです。
非営利団体であるところのNPO法人ですが、決して、お金儲けをしてはいけない団体、と言うわけではないので、勘違いなきよう。あくまで、稼いだお金を、利益分配せず、事業に充てる事を約束した団体なのです。よりよく活動をしていこうという試みなのです。
ゆえにと言いますか・・基本的にカツカツです。意欲とやりがい以外では得るモノが少ないのが現状です。それゆえに・・・不正も多く行われています。
寄付金を募ったり、支援プログラム詐欺まがいな事を行ったりと、質の低すぎるところもあるのです。と言うか多いです。
哀しいかな・・現場と管理者の思惑・・ゆがみ・・不正が日常化する現実・・
もちろん、素晴らしい支援プログラムを組んで実施されているところもあります。
今回の収益寄付云々が、シャムさんの勇み足であることを願うばかりです。
もしくは、こうして騒ぎになり、シャムさんを悪事の片棒を担がせるような事にならない事を、切に願います。
微力ながら、動画を作成いたしました。
0 件のコメント:
コメントを投稿